むすびちゃんぶろぐ

グラフィックデザイナー12年目、子育て1年目。仕事と子育てを両立させたい在宅ワーカー

【名刺デザイン】手書きのイラスト原稿をキレイに印刷する方法

こんにちは、デザイナー のむすびちゃんです。
先日、カフェを営まれている名刺制作のご依頼がありました。

そこでできたのがこのような名刺〜!

一度見たら忘れられないインパクトがありますよね!

今回はこの手書きのイラストを使った名刺制作の裏側をご紹介します。

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初対面だからこそこだわりたい!名刺デザイン

突然ですが皆さんはどんな名刺をお持ちですか??

名刺交換の瞬間は当たり前ですが初対面なのでお互い少なからず緊張していたり、何を話そうかそわそわしていたりするものです。そんなときインパクトがある名刺は会話の種にもなります。

「あら〜キレイなイラストですね!どなたが描かれたものですか?」なんて会話が生まれそうですよね!その瞬間その場が和んだり、その次の会話がスムーズになったりするので、名刺のデザインはぜひぜひ悩んで作っていただきたいです!

手書きで描かれたイラスト原稿、いわゆる「アナログ原稿」が入稿された。

アナログ原稿を印刷データに起こす時の注意点

多分誰も何も心配してないのだろうけど
私の頭には一抹の不安がよぎりました。

<p class="r-fuki jiwa">の色、この風合い、印刷でちゃんと出せるのか?。</p>


アナログ原稿が入ってきたら
まずデジタルデータにしなくてはいけません。

あなたならどうしますか?

  1. 携帯カメラで写真をとる。
  2. 家庭用プリンターのスキャナー機能でスキャンする。

どちらかといえば部屋や撮影場所の影響を受けにくい
後者の方が正解です。

しかしながらフリーランスの在宅ワーカー
3万円くらいのエ○ソンのインクジェットプリンタについている
スキャナーしか持っていないので
解像度の設定もMAX300DPIに設定し直してトライしてみた結果

比較画像-02

薄暗い、紙の凸凹も陰影として残ってしまい、全体的に濁った印象。

私もへたっぴながら絵を描いたり、水彩画も好きなので
イラストを描いた人の気持ちになったら
スキャンの工程で色が濁るなんて悲しくてがっかりしちゃいますよね!
絵を描かない人は、絵が得意な人に対してすぐかけると思いがちですが、
絵を描くってとっても時間がかかる事なんですよ。
きっと時間かけて描かれたと思うんですよ(やたら感情移入が激しい

最終目的としては
印刷でアナログ原稿のもつ色合いや風合いを損なうことなく
綺麗に印刷できる印刷用データに仕上げること。

そのためには

  1. スキャンの段階で綺麗にスキャニングする
  2. 紙の凹凸をできるだけ削除する
  3. 印刷で元の色を表現できるように色を調整する

ここでは綺麗にスキャンすることを大前提としています。これは例えて言うなら写真を撮るとき、10年前のガラケーのカメラで撮るか、カメラマンさんが使う一眼レフのカメラで撮るかという違いです。

フォトショップを始め写真を加工するには簡単な時代になりました。しかし鮮やかにするために彩度をガーン!とあげるだけ、全体的に暗いから明度をガーン!とあげる。そんな画像処理をしてもいい色は生まれません。下手すると画像の劣化につながってしまいます。

どれだけ加工技術が進化しても、もとの写真が劣化している、精度が悪ければそれなりにしかならないので、このスキャニングが要なのです。

この課題を解決すべく、一手間ですが、餅は餅屋。(最近便利で好きな言葉)
印刷会社に高精細スキャニングを依頼することにしました!

スキャニングに使うスキャナーも細かく鮮明にスキャンできて
印刷のプロなので原稿に合わせて
印刷で綺麗に出るようにデータの色の成分も調整してもらえます。

結果こんなに綺麗にできました!

比較画像-01

比べてみるとこんな感じ

比較画像-04

<p class="r-fuki yorokobi">色や黒く出ていた濁りも取れて透明感が出ました。紙の凸凹も感じられず筆のタッチも綺麗に出てますね!!!やっぱり頼んでよかった!大正解!!!</p>

どうやって印刷会社にスキャニングを依頼する?

どこの印刷会社でも依頼できるかどうかは会社のスタイルによりますが
ホームページなどにスキャンの依頼を受けているかどうかをチェックするか
電話して聞いてみるのが早いかもしれません!
今回の事例は多くの印刷会社にとっては良くある普通のことなので
事情を説明して聞いてみるといいと思います。

ネット印刷でスキャニングを依頼するなら「印刷のグラフィック」がおすすめ!

スキャニングだけをしてほしいときには街の企業にはちょっと頼みにくい、そもそも近くに知り合いの印刷会社がいない、印刷はネット印刷がいいというとき。

いろいろ調べていると、ネット印刷で人気の「印刷のグラフィック」さんがスキャニングもしていることが判明!!

入稿の時に描く書類が印刷に詳しくないとちょっと悩んでしまいそうではあるのでこんどまた解説しようと思います!

 

↓詳しくはグラフィックのWEBサイトをチェックしてくださいね!

 

原稿を持ち込むなら問題はないのですが、郵送する場合の注意点としては、折れたり曲がったりしないようにきちんと梱包してして送ります。データはメールで送らうとコストも削減できるし、何より楽です!

 

そこに文字を乗せて、可愛くトリミングして、出来上がり!(自分の本業デザインの部分はしょりすぎて笑う)

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印刷は予算の関係でネット印刷でしたが
ここまで色にこだわったので
200枚と小ロットにも関わらずオフセット印刷にしました。

ネット印刷が破壊的な金額でキャンペーンしてたから
オンデマンド(トナー系の簡易印刷)と値段が変わらなかったのも理由の一つ。

とても綺麗な名刺になり、
お客様にも大変喜んでいただきました。

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今日のテーマは「餅は餅屋」
困ったときはプロに頼むのが一番です。
金額も印刷会社によって変動はありますが
数千円程度ですので、困ったときは利用してみてください!